市販薬でセルフメディケーション
セルフメディケーションとは
セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」です。セルフメディケーションの推進は自発的な健康管理や疾病予防の取り組みを促進し、医療費の適正化にもつながります。
セルフメディケーションの取り組み
- 適度な運動、バランスのとれた食事、十分な睡眠、休息を心がけ、体調管理(体温・体重・血圧等の測定、健康診断の受診等)を行う。
- 軽度な身体の不調を手当てするために、市販薬を使用したり、症状の改善が思わしくない場合には医療機関等を受診する。
薬の種類
- 処方薬
医療機関を受診して、医師が処方する薬で、医療用医薬品といわれています。 - 市販薬
薬局やドラッグストアで、処方箋なしで買える薬で、OTC医薬品(要指導医薬品・一般用医薬品)といわれています。
市販薬を購入するときのポイント
- 症状に合う薬を服用する。
- 薬には眠くなる成分もあり、車の運転、機械の操作をする場合には、服用できない薬があります。
- 体質や服薬状況に応じた薬を選ぶ。
- お薬手帳を活用して、ご自身の持病や服用中の薬をすべて記載し、理解しておきましょう。
- 薬の添付文書に記載された作用や副作用、使用方法などをよく読んで、正しく使用する。
- わからないことは薬剤師に相談しましょう。
セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)
健康の維持増進および疾病の予防のために健診や予防接種等を受けていて、かつ、制度対象となるOTC医薬品の年間購入額が12,000円を超える場合、確定申告を行うことにより、12,000円を超えた額(上限金額88,000円)をその年分の総所得金額等から控除できる制度です。
- 対象となる期間
- 2017年1月1日~2026年12月31日
- 申告対象となる人
- 申告できるのは、対象となる1年間(1~12月)において、以下の3つの事項すべてに該当する人です。
- ①所得税、住民税を納めていること
- ②制度の対象となるOTC医薬品の年間購入額が12,000円を超えていること(生計を一にする配偶者その他の親族の分も含まれます)
- ③健康の保持増進および疾病の予防への取り組みとして、以下のいずれかを受けていること
- 健康保険組合等が実施する健診(人間ドック、各種健(検)診等)
- 市町村が健康増進事業として行う健診(生活保護受給者等を対象とする健診)
- 予防接種(定期接種またはインフルエンザワクチンの予防接種)
- 勤務先で実施する定期健康診断(事業主健診)
- 特定健診(いわゆるメタボ健診)または特定保健指導
- 市町村が実施するがん検診
- ※市町村が自治体の予算で住民サービスとして実施する健診は対象になりません。
- ※全額自己負担で任意に受診した健診は対象になりません。
- 対象となる医薬品
- 医師によって処方される医療用医薬品から、ドラッグストア等で購入できるOTC医薬品に転用された医薬品(スイッチOTC医薬品)です。
対象成分や品目等については厚生労働省のホームページに掲載されています。